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日別アーカイブ: 2017年12月2日

「入鹿切れ」図絵と 入鹿池文化遺産の写真展を開催  (2017.12.02.)


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(記録動画はつぎをクリックください)

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あれから150年・・
1868年(慶応4年)5月14日早暁・・
降り続く雨に水かさを増していた、入鹿池河内屋堤が決壊した。

小弓の庄では「入鹿切れ」図絵写真展を12月2日開幕。
(~12月24日日曜日まで展示。月曜休館日)


入鹿池の満水時水面の標高は91㍍(現在の配水塔の水位標示)。
これより3Kmほどの小弓の庄あたり道路面で、標高が45~6㍍。

この落差がもたらすコトを、
災害遺産としての記録や各地遺跡・慰霊碑の碑文などから、
あらためて”ふるさとを知る”
”ふるさとの史実に学ぶ”機会にしたい、
と企画しました。
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「入鹿切れ」図絵写真展と「入鹿池文化遺産写真展」を併せて紹介。

入鹿池と周辺文化遺産の写真は中野耕司さんの力作。
入鹿切れ図絵とその秀作の紹介は、他地域からもお呼びがかかっており、巡回展示が見込まれます。

今回の展示会でもっともおすすめはこの図絵。
名古屋市立鶴舞図書館所蔵の、
「慶応戊辰 入鹿池決壊図」。
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大洪水の水勢に襲われたムラ村の範囲が描かれ、
災害の大きさと惨状が記されております。

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(歴史学者磯田道史氏ふうに教訓とするなら・・)
1.過去の災害の大きさを参考に、
2.自然と人間の力量の境い目を冷徹に見よ、
3.自然に逆らわぬ防災工事をすすめよ。
そして防災・減災対策措置、救難救助・復興対策をたてておけ、となるでしょうか。
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今回の企画は”ニワ里ねっと”さんのご協力で実現。
(NPO法人 古代邇波の里・文化遺産ネットワーク)
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平成29年11月25日犬山国際交流センターフロイデで開催された「歴史座 いぬやま災害伝承シンポジウム:入鹿切れ、天にのぼった二匹の馬~入鹿池文化遺産群から災害遺跡~」で紹介され、また特別展示されたパネル展示ものを、おあずかりして展示会開催となりました。
ご協力ご支援に御礼申し上げます。

12月2日から12月24日まで会期23日間のご入場者数は数百人にいたり、ご記帳いただいた数は111名でありました。ご来館ご来場ありがとうございました。

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なお、「入鹿切れ」図絵写真展の会場の様子は次のサイトでご覧いただけます。

犬山市羽黒地区「小弓の庄」
犬山市羽黒地区の、まちつくり・むらおこしの地域活動拠点が「小弓の庄」です。
この地方は奈良・平安時代には藤原氏の荘園で「小弓が荘(庄)」と呼ばれた。東に八層の森・入鹿池・尾張富士を仰ぎ、五条川・半の木川の水に恵まれています。弥生の時代から水田稲作文化が育まれ、竹林・里山の恵みも豊かな故郷を、子どもたちにつなぐ思いを綴ります。
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